Amazonで商品を出品しているという方は多くいるでしょう。商品を販売する上で、出品者評価は売上向上につながる大切な要素になります。出品者評価とは、実際にその出品者から商品を購入した人が注文後に投稿できる評価です。
本記事では、そんな出品者評価の仕組みをはじめ、よい評価を多く獲得するためのポイント、評価の削除方法などをご紹介します。出品者評価における重要性、不当な評価の削除方法などが知りたい方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
Amazonの出品者評価の仕組み
Amazonでは、出品者評価の仕組みはどうなっているのでしょうか。ここでは、評価方法や表示箇所、評価ポイント、商品レビューとの違いをご紹介します。
評価方法
出品者評価はその名のとおり、購入した商品に対する評価ではなく出品者への評価です。
出品者評価も商品と同様に星の数で評価されます。
星の数の最大は5つで、パーセンテージとして記載されていく仕組みです。星の数が多いほど肯定的な評価が高いことを意味し、逆に星の数が1～2と少ない場合は否定的な評価が多い証拠となります。
購入者が出品者評価を行うには、出品者の評価を投稿する画面か、注文履歴から行うことが可能です。自分の体験内容をもとに星の数を選択し、送信すれば評価に反映されます。基本的に注文日から90日以内なら投稿が可能です。
表示される箇所
Amazonの場合、出品者評価は出品者情報ページに表示されます。
出品者情報は、出品者名をタップまたはクリックすると移動するページのことです。フィードバック欄を見ると、購入者からの評価を見ることができます。
また、星の数の多さやレビュー内容に関係なく、日付が新しい順番で並んでいくため、直近で購入者にどのように評価されたかがすぐにわかるような仕組みです。出品者だけでなく、商品の購入を検討しているユーザーも閲覧できるため、商品レビューと同時に出品者評価を見て購入するか判断する人も多いでしょう。
評価されるポイント
出品者として評価されるポイントとしては、以下が挙げられます。
- 迅速かつ丁寧な対応だったか
- 梱包・発送方法が適切だったか
- 画像や説明どおりの商品だったか
- 同じ出品者からまた購入したいと思えるか
- 出品者が改善すべき点はあるか
魅力的な商品を出品していても、どのような人が販売しているかが購入の判断材料になる場合もあります。商品を販売する際には、終始丁寧な対応を心掛けなければなりません。
商品レビューとの違い
商品レビューとの違いは、何に対する評価なのかという点です。
商品レビューは商品に対しての評価であり、使いやすさやコストパフォーマンスなどの点から評価されます。
一方、出品者評価は出品者に対する評価です。このように、商品レビューとは、評価する対象が異なっています。
Amazonの出品者評価が重要な理由
出品者評価は、商品を実際に購入し、受け取った人が感じた評価次第で肯定的なのか否定的なのかが左右されます。しかし、否定的な意見はユーザー側の不安要素になりかねないため、できる限り肯定的な評価を集めたいものです。ここでは、出品者評価が重要な理由をご紹介します。
カート獲得の判定を左右する
カート獲得とは、数多くいるAmazonの出品者の中から、トップページに表示されることを指します。
同じ商品で価格帯も同じであれば、最初に出てきたページをクリックして購入するという人も多いでしょう。
カート獲得は、Amazonでの売上向上が期待できる重要なものであり、注文不良率やキャンセル率、出荷遅延率などの指標によって判定されます。
つまり、出品者評価の指標値が高ければ高いほど、カート獲得率が上がる可能性があるのです。評価が下がれば、カート獲得率も下がってしまうという悪循環に陥る可能性もあるので注意しましょう。
ユーザーの信頼感を左右する
出品者評価が高いということは、ユーザーからの信頼度を大きく高められるというメリットがあります。
仮に同じ商品を同じ価格で出品している人が複数いた場合、評価が高い出品者と新規の出品者なら高評価を得ている出品者を選ぶはずです。
その理由として、大切なお金を支払って購入する以上、満足のいく買い物をしたいと思っている人が多いことが考えられます。買い物で失敗する可能性を極力抑えるために出品者評価も一つの指標にしている方は一定数いるのです。
Amazonの出品者評価の投稿経路は主に2つ
次に、Amazonで出品者評価を受け取る流れを見ていきましょう。Amazonの自動メールもしくは出品者からのレビュー依頼で評価の投稿が可能です。
（1）Amazonの自動メール
一つ目は、Amazonから送信される自動メールより出品者評価を投稿する方法です。
このメールは、Amazonで商品を購入すると後日送られてくるものですが、評価依頼のメール配信を希望していない方には送信されない可能性があります。もちろん、評価するかどうかは購入者の任意となっており、強制するものではありません。
Amazonから送信される自動メールから投稿する場合、星がそれぞれ記載された状態になっているため、5段階評価で簡単に付けられる仕組みです。評価が完了すると、48時間ほどで注文履歴にも表示されるようになります。
（2）出品者からのレビュー依頼
2つ目は、出品者からのレビュー依頼により投稿を促す方法です。
出品者にとっては、よい評価が多くなればそれだけユーザーからの信頼度が高まるため、レビュー依頼を出す人も多くいます。
レビュー依頼は、購入者に購入してくれたことに対する感謝と同時に依頼することも可能です。購入に対する感謝を伝えるメールはサンクスメールと呼ばれ、一度でも作成していると何度も使い回せます。
出品者の注文管理画面から購入者名をタップまたはクリックし、「その他からメッセージを送信」に進むとメールの送信が可能です。サンクスメールは、1件の注文につき1回のみ送ることができ、評価入力の依頼はあくまでも「お願い」のスタンスで送るのがマナーだと理解しておきましょう。「必ず書いてください」「書いてくれたら次回○円値引きします」などの文言は禁止されています。
Amazonの出品者評価のレビュー数や星の数を上げる効果的な方法
ここからは、レビュー数や星の数を上げるためのポイントをご紹介します。とくに効果的なのは、以下の5つの方法です。
- 商品の出品点数を増やす
- 商品説明は正確に記載する
- 発送や問い合わせに迅速に対応する
- レビューリクエストで評価を促す
- サンクスメールで評価を促す
それぞれ詳しく見ていきましょう。
商品の出品点数を増やす
最初に行うべきなのは、商品の出品点数を増やすことです。
品数が少なければ、その分ユーザーの目に留まる可能性も低くなり、購入してくれる可能性も低下します。
出品者評価は、必ずしも注文のたびに付くわけではありません。評価されるのは、約30点の注文で1～2つと考えておきましょう。
そのため、より多くの評価を集めるには出品点数を増やし、評価数が自然と増えるように準備しておくことが大切です。中でも文房具や日用品などの消耗品は、商品の種類の幅も広く、仕入れ値が安いため、手軽に出品数を増やせます。
商品説明は正確に記載する
商品を出品する際には、商品説明を丁寧に、そして正確に記載してください。
たとえば、商品を複数出品している場合、他の商品の説明と混同していたり、別の商品の説明があったりすればトラブルにつながってしまう可能性があります。とくに、家電製品やIT機器などでは、「○○の機能が付いている」と説明していたはずが、実際にはその機能が付いていなかったという事例も少なくありません。
また、Amazonでは中古品を出品するケースも多いです。そんな時はその商品のコンディションも正確に記載しなければなりません。
使用感や傷が見られるにもかかわらず、新品に近いと記載されていれば、商品到着後に購入者にガッカリされるでしょう。商品の状態をどう見るかはその人によって異なりますが、実際のコンディションを正直に記載することが大切であり、それが出品者評価の獲得につながります。
発送や問い合わせに迅速に対応する
商品の発送や問い合わせなどには、迅速かつ丁寧な対応を心掛けましょう。
商品ページには、発送までにかかる日数の目安を記載しなければなりません。そこに「2～3日営業日に発送」と記載しているなら、そのとおりに対応すべきです。
その他の問い合わせがあった時にも、1日以内に返信できるようスムーズな対応を心掛けましょう。注文から商品到着後に至るまで、終始迅速で丁寧な対応をされれば、購入者側も満足のいく買い物だったと評価してくれる可能性が高いです。
レビューリクエストで評価を促す
出品者の管理ツールであるセラーセントラルは、購入者にレビューリクエストを送る機能があります。
手順としては、セラーセントラルの画面から注文管理を表示し、評価を依頼したい購入者の注文番号を選択して「レビューをリクエストする」をタップ・クリックするだけです。
セラーセントラルなら、規約に触れずに簡単にレビューリクエストを送ることができます。レビューリクエストが送信できるのは、購入者が実際に商品を購入した日から5日後〜30日後までです。
サンクスメールで評価を促す
サンクスメールについても、セラーセントラルからの送信が可能です。
サンクスメールの場合、レビューリクエストのような定型文ではなく、文章を自由に入力できます。
定型文には響かない購入者でも、人間味のある文章なら出品者評価を投稿してくれる可能性も高くなるでしょう。購入してくれた感謝を伝えるためにも送信してみてください。
Amazonの出品者評価を削除する手順
購入者全員ではありませんが、中にはサクラのように不当な評価を付けてくるユーザーもいます。ここでは、出品者評価を削除する手順をご紹介します。
前提：Amazonの出品者評価は原則として削除できない
実は、原則として出品者評価を削除できません。しかし、絶対に削除できないわけでなく、例外もあります。たとえば、以下のような評価であれば削除可能です。
- わいせつな言葉や表現が含まれている
- 出品者を冒涜するような表現が含まれている
- 出品者の個人情報が含まれている
- 商品レビューになっている
- Amazon側が出荷した注文の配送サービスに関する内容
- Amazon側が出荷した注文のカスタマーサービスに関連する内容
上記の内容に該当するものがある場合は、削除できる可能性があります。ただし、出品者評価に記載されている内容が商品レビューになっている評価に関しては、その内容の一部に出品者に対する内容が含まれている場合、削除の対象にはならない可能性もあるので注意しましょう。
不当な出品者評価はAmazonへの依頼で削除可能
不当な出品者評価を削除したい場合は、Amazonに削除依頼を出すことで削除できます。
Amazonには、購入者からの不適切なレビューについての明確なルールがあり、違反とみなされた場合にはペナルティが科せられる可能性が高いです。投稿から90日以上経過している場合は削除依頼そのものができなくなるため、早めに確認しておきましょう。
出品者評価削除の申請手順
削除依頼を申請するには、まずセラーセントラルのトップページを開き、「パフォーマンス」「評価」の順にタップ・クリックします。評価一覧が表示されるので、その中から該当の評価を選び、アクション欄から「削除を依頼」を選択しましょう。すると、削除基準を満たしているかの確認画面が表示されます。
削除基準を満たしていることが確認できたら、「はい」をタップ・クリックすれば申請完了です。
削除依頼を申請した後は、自動判定システムによって削除基準に該当するかの判断が行われ、対象となれば該当の評価が削除されます。
アマブーストならAmazonの戦略的な運用をすべてお任せできる！
本格的にAmazonで商品を出品していくと、注文数も増えていくため、一つひとつの注文のたびにレビューリクエストやサンクスメールを送るとなると手間も増えてしまうでしょう。しかし、売上向上のためにも、効率的に評価を得られるような運用をしていかなければなりません。
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まとめ：出品者評価を上げてAmazonでの売上アップを目指そう
Amazonの出品者評価は、カート獲得率の向上やユーザーからの信頼度を高めることにつながる重要なものです。日頃から迅速かつ丁寧な対応を心掛け、高い評価を得られるような取り組みを行っていきましょう。
評価を得られる運用を目指していきたい方は、アマブーストの利用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。Amazonに特化した運用代行サービスで、売上拡大を実現できる可能性は格段に高まります。
